Atelier Baroque
オリジナルの寸法を参考に作ってみると、少し寸法が短い、フロッグが高い、或いは低いなど演奏性においてもう少し何とかなるのではないかという弓があります。ある弓からヘッドのアウトラインをとって、あとの寸法は同時代に作られた別の弓のものを使用するなどした場合に今後このカテゴリーに入れようと思います。
定価:176,000円(税込)
絵画表現に多くみられるタイプの弓で皆が再現に取り組んでおり、一番タイプの近いものがウィーン美術史美術館に収蔵されています。毛を先端に引っ掛けて使用するもので、演奏した感想としては「ちゃんと弓」です。
English Gamba/Cello Bow
定価:330,000円(税込)
材料:スネークウッド
重量:81gm
オリジナルの弓はゲルマン国立博物館所蔵のガンバ/チェロ弓でイギリスにて1740~50年に作られたものです。飯能の髙倉さんに頂いた寸法図面に基づき製作しました。よく似た弓がオクスフォードのアシュモリアンミュージアムに収蔵されており、18世紀に同じ工房で作られたものと言われております。現存する多くのバロックボウのようにヘッドの先端は欠損し(アシュモリアンの弓も先端に修復の跡がみられます)、フロッグは後年欠損した箇所を切除するなどの手が加えられ、作られた当初より低くなっています。この度フロッグは同時代の弓を参考に元の高さになるよう製作しました。弓の2/3にはフルーティング(fluting溝彫り)があり、どの様な意図があるのかわかりませんが弓のバランスポイントには花冠が彫ってあります。フロッグのオーガニックなデザインはこの時代、イタリアで作られた弓に見ることが出来ます。
Dodd Transitional Bow Cramer Model
定価:385,000円(税込)
材料:カリビアンペルナンブーコ・ローズウッド・マンモス象牙
重量:56.8gm
スティックは1795年頃に作られたクラマータイプの弓の寸法を使用し、フロッグはドッドの典型的なものを使用しました。ムシャンがフランスで作っていたクラマータイプの弓に比べしなやかさがあると思います。今後、ドッドが使っていた様々な材料を試して演奏性を探ってみたいと思います。
Dodd Transitional Bow Forster Model
定価:385,000円(税込)
材料:アムレット・ローズウッド・マンモス象牙
重量:61.7gm
スティックの形や寸法は弦楽器職人のフォースターがドッドに作らせていた弓のものを使用し、フロッグはドッドの典型的なものを使用しました。ドッドの他のモデルに比べ、毛の束がより丸みを帯びる設計となっており、色々な音が出せると思います。ヘッドのこの形状はフォースターのこだわりであったのかもしれません。
Brian's Bow/Cello Late 17th Century Model
定価:176,000円(税込)
材料:スネークウッド・ペアウッド
全長:730mm 重量:67.9gm
ボストンにて弓製作をしているDavid Hawthorneが使用していた図面をもとに製作した、クリップインタイプのチェロ弓です。
反りが入っており、弓毛を張った状態で真っ直ぐになります。しなやかさと取り回しの良さがあります。
Violin Late 17th Century Model
定価:176,000円(税込)
材料:スネークウッド 全長:640mm
1680年頃にフランス、或いはイギリスで作られた2本のショートボウを参考にしています。
ヘッドのアウトラインのもととなった弓は58cmと短い為、その他の寸法である全長、移行寸法、フロッグの形状やほぞ穴の位置は今まで作ってきたショートボウのものを使用しています。
矢じりのようなヘッドが特徴で、スティックは真っ直ぐに削り、弓にテンションをかけた状態でやや弓なりに湾曲するようにしました。
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