Transitional
トランジショナル
バロックからモダンボウへの過渡期に作られた弓はトランジショナルボウと呼ばれ様々な形の弓が作られました。バロックコレクションというカテゴリーに収まらない弓が増えてきたのでこの度きちんと分けることにしました。
ご注文や試奏のご希望がございましたらメールフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
Dragonetti Bow out-curved model
Dragonetti Bow long pattern
定価:330,000円(税込)
材料:ブラジルウッド、真鍮、シルバー
19世紀に作られたオリジナルを元に作りました。ドラゴネッティーが中期に使っていた長い弓をイメージして作られたものだと思います。
均等に弾けるようにヘッドと手元の高さが同じになっていますが、少し小さなフロッグを付けてみても面白いかもしれません。
定価:330,000円(税込)
材料:ペアウッド、ローズウッド、マンモス象牙
ドラゴネッティが初期に使っていたような大きくアウトカーブした弓を念頭に、19世紀にイギリスで作られたネジ式の弓をコピーしています。
音に厚みがあり、粗削りで面白いと思います。高さがある為、立てて弾く、或いは寝かせて弾くなど立体的な弓使いが出来ると思います。
Viennese Bass Bow /Model K
定価:220,000円(税込)
材料:ブナ、黒檀 重量:130~160gm
18世紀末~19世紀にウィーンやドイツ語圏で使われていたバス弓をもとに製作しました。フロッグの合わせに特徴があります。似たようなもので白木に塗った塗装が剝がれかけたものが市場に出てくることがあり、「あれは一体何だ?」と常々思っていたのですが、ブナなど軽い材料を使わないと、この重量でおさめられないことが作ってみてはじめてわかりました。明るくよく通る大きな音とオープンフロッグの弓の特徴である弓毛が弦に沈み込む感覚があります。
Dragonetti Bass Bow
定価:275,000円(税込)
材料:イペ、ローズウッド、シルバー
19世紀に使われていたドラゴネッティタイプのバス弓です。クリップインタイプのものからネジ式のものまで様々な形のものが作られました。
プロパティーを変えて色々な形やバランス・重量のものを試してみたいと思います。
Dodd Transitional Bow Light
定価:440,000円(税込)
材料:アムレット、マンモス象牙 重量:56.2gm
ドッドが作っていたバトルアックスタイプ(戦斧)の弓で、軽いアムレットを使用しました。ドッドは当時様々な材料で弓を作っています。現存する弓では重い材料と軽い材料で寸法が異なり、軽い材料を使用した場合はある程度太く寸法を残しています。柔らかく明るい音色で、オープンフロッグ、ハイヘッドの弓特有の弾きはじめの柔らかさはそのままに、手元はしっかりと寸法を残してあるのでしなやかさと強さが感じられる弓だと思います。
Viennese Bow
定価:440,000円(税込)
材料:アムレット、マンモス象牙 重量:55gm
ゲルマン国立博物館所蔵の1780年頃に作られたヴィエニーズボウ(ウィーンの弓)を参考に製作しました。
フロッグの大きなU字はおそらく親指をおさめる為のもので、スティック手元は角をまるめて痛くならないよう、工夫されています。先端からエンドまで丸いので鞭のようなしなやかさと力強さを感じます。
Dodd Transitional Bow
定価:385,000円(税込)
材料:アムレット、マンモス象牙、黒檀 重量:61.5gm
イギリスのバイオリン職人ウィリアム・フォースターがドッドにオーダーして作っていたバトルアックスタイプ(戦斧)の弓で、ウィーン美術史博物館収蔵の弓の寸法を元に製作しました。
ドイツ人画家のカール・ヨーゼフ・ベガスが描いたリトグラフでパガニーニが手にしている弓がこのタイプの弓であると言われています。モーツァルトやハイドン、初期のベートーベンの演奏に適しているとされています。オープンフロッグ、ハイヘッドの弓特有の弾きはじめの柔らかさがあり、朗々と歌いたいときによいのではないかと思います。
Dodd Transitional Bow
定価:385,000円(税込)
材料 ペルナンブーコ、マンモス象牙、スネークウッド
David Hawthorneのもとにあった弓をもとに製作しています。Dodd一族の誰がつくった弓なのか特定されていませんが1800年頃に作られたオープンフロッグの弓です。オリジナルは "Horseflesh wood"と呼ばれる材料で出来ていますが、今回は同じ寸法でペルナンブーコで作りました。
全長が70.5とモダンボウよりやや短く、扱い易い弓だと思います。
Francois-Jude Gaulard
定価:440,000円(税込)
材料:ペルナンブーコ、マンモス象牙、白蝶貝
モダンボウが主流となっていく時代にクラシカルなオープンフロッグで弓を作り当時人気を博したゴーラの弓をもとに製作しています。オリジナルは2015年のL’Archet Revolutionnaire に出展された弓で1830年代につくられた八角の弓です。
Joseph Meauchand classical bow
定価:440,000円(税込)
個人所蔵の1775年の弓を元に製作しています。
演奏曲 モーツァルト、初期ベートーベン
在庫の確認、試奏のご希望、お問い合わせはメールフォームにてご連絡ください。