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“ヴァイオリンを手に入れたら、先生のところへ行って、まず分解・組みたてを習おう。恐れることはない。どうせストラドじゃないんだし、これができないと、練習を始められないのだ。それに、第一回目のレッスンが「図工」だと思うと、気楽でしょ?さて自分の楽器のカラクリがわかると、ひとりで練習するのも、おっくうでなくなる。考えてもごらんなさい、先生と一緒なのは、1週間に1時間だけ、あとは全部、自分と2人きりなのだ。だから、自分で自分を教えることが一番大事。レッスンは、その方法を教わりに行くところなのだ。 (200CDヴァイオリンより)”

バイオリニストの鶴我裕子さんが以前、とある本に寄稿した“ヴァイオリニストになる方法”というコラムの一文です。私がレッスンに通っていた子供の頃の自分を思い返してみても、分解・組み立てをやったことはありませんし、当時自分の楽器のことはあまりよくわかっていなかったと思います。アトリエでは何かその「図工」にあたるもの、弓や楽器について自分で自分を教えて工夫をしていく一助となるような活動を行っていきたいと考えております。このコーナーは職人としての活動で”エプロンのポケットに詰め込んだもの”という意味を込めてKAMATA POCKETと題します。それは「こんなものがあります!」といった“工夫”に役立つ商品紹介かもしれませんし、「バロック弓を作って音をだしてみよう!」というワークショップのようなものに今後なるかもしれません。色々なことにチャレンジしていきたいと思います。
 

KAMATA​ POCKET

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