Baroque Collection
バロックコレクション
18世紀に起きた弓と音楽の進化を再現、体感していく進行形のプロジェクトです。
バロックボウの時代考証が進み、演奏する音楽によって弓を変える奏者が増えています。
オリジナルから採寸したものを中心に工房にて製作しております。
ご注文や試奏のご希望がございましたらメールフォームもしくはお電話にてご連絡ください。
Sonata Bow
定価:176,000円(税込)
材料:スネークウッド 重量: 51gm (材料によって多少重さは前後します)
バロックボウの製作を教わったホーソン(David Hawthorne)がよく作っていたモデルでバロックボウを作る人の間ではよく知られた弓です。アシュモリアン・ミュージアム収蔵の1700年頃に作られたクリップインの弓を参考に作りました。オリジナルの全長は704mmで、演奏可能な弓毛の長さは559mmでテンションをかけるとやや弓なりに反ります。コレッリの時代の短い弓に比べると長い音を弾きやすくソナタに適しています。
Baroque Bass Bow(SAM865)
材料:ブナ 重量:130gm
ウィーン美術史美術館収蔵のバス弓を元に製作しました。全長が800㎜と長く、オーバーハンドの場合には、フロッグよりやや先端寄りの箇所を持つとバランスが良いようです。この太さのスティックを持つことに慣れていないのですが操作性や音は良いのではないかと思います。フロッグのサイズはちょうど手に収まるのでアンダーハンドでも演奏が可能だと思いますが、オーバーハングが短いのでスティックのエンドにボタンを付けるか重りをつけてバランスをとったほうが弾きやすいのではないかと思います。
定価:176,000円(税込)
Italian Cello Bow
定価:176,000円(税込)
材料:スネークウッド
ウィーン美術史美術館収蔵のガンバ兼用のチェロ弓(SAM77)を元に製作しました。
研究者の間では、アントニオ・ヴァンディーニなどが17-18世紀にアンダーハンドで弾いていたのはこのような弓ではないかと言われています。
現在一般的にガンバボウとして使用されている弓よりフロッグが高いのが特徴です。普段アンダーハンドで弾くことがないのでよくわからないのですが、いろいろなことができそうな感じがする弓です。フロッグを低くすればオーバーハンドでも弾けると思いますが、今回はオリジナルの寸法のまま製作いたしました。
Late Baroque Cello Bow
定価:330,000円(税込)
材料:スネークウッド、ローズウッド 全長:680mm(ボタンを除く) 重量:82.6gm
ウィーン美術史美術館所蔵の弓をもとに製作しました。フロッグの形が特徴的で、ヘッドが高く通常の反りが入ってきていることから、バロック後期の弓と思われます。懐が深く弾きはじめの柔らかさがあります。
Dance Bow 2
定価:176,000円(税込)
材料:イペ、黒檀 全長:600mm 重量:48.5gm
ウィーン美術史美術館所蔵のダンスボウを元に製作しました。とても弾きやすくクリップインのショートボウで、良いモデルが見つかったと思います。今回使用したイペはアムレットに比べやや温かい音がします。今後アムレットでも製作予定です。
Dance Bow
定価:110,000円(税込)
材料:アムレット 全長:495㎜ 重量:47.7gm
ウィーン美術史美術館所蔵のダンスボウをもとに製作しました。全長が短く、ダンスの伴奏などに使われたものです。
Renaissance Bow (番外編)
ウィーン美術史博物館収蔵のルネサンス期の弓を元に製作しています。
当時作られた弓はヨーロッパ原産の材料を使っており、今回はYew(イチイ)で作りました。明るい開放的な音がします。
当時弦楽器は、ボーカルと共にメロディーを奏でるか、ダンスの伴奏として使われました。
あまりにも構造がシンプルなため、「これで本当に大丈夫なのか?」と思いながら作りましたが、演奏性は良いと思います。
Caspar Stadler
定価:176,000円(税込)
全長:661mm 重量:51.8gm 材料:スネークウッド
ゲルマン国立博物館所蔵の1714年キャスパー・スタッドラー製作のビオラ・ダモーレ付属の弓をモデルに製作しています。
弓の手元半分は八角形をしており、しっかりとした安定感があります。
演奏曲 J.S Bach
Leonard Tourte
定価:385,000円(税込)
重量:52gm~53gm 材料:アムレット・グラナディラ・マンモス象牙
ボストンの弓製作家David Hawthorneによってオリジナルより採寸した寸法を基に製作しています。
オリジナルのスティックはレオナール・トゥルトによって、フロッグはピエール・トゥルトによって製作されたものと言われており、2015年のL'Archet Révolutionnaireエグジビションに展示された弓です。
18世紀中頃にフランスで作られていた弓はこのような弓であったと言えるのではないかと思います。力強いダウンボウと軽いアップボウといった特徴は残しつつも、小回りの利くテクニカルな弓だと思います。
遺された弓の多くは反り直しがなされているのでオリジナルの弓の反りが当時どういったものであったのか我々には窺い知ることはできませんが、アトリエでは今後反り浅め、深めの2種類を作っていこうと思います。個人的にはどちらも特徴があり面白いと思います。
French short bow
定価:176,000円(税込)~
パワーハウス博物館収蔵の17世紀の弓を元に製作しています。
17世紀後半、リュリ(Jean-Batiste Lully)が活躍した時代に作られた弓で、各地に同じ工房で作られた弓が現存しています。ショートボウは当時、室内楽、オーケストラピットでの演奏、ダンスミュージックの他コンティニュオなどに使われました。見た目以上に色々なことが出来るので弾いていてとても楽しい弓です。
演奏曲 Monteverdi, Lully, Purcell, Biber, Schmelzer, Corelli
材質:アムレット・レッドペアウッド 重量:38.8gm
材質:アムレット・ホワイトペアウッド 重量:37.8gm
在庫の確認、試奏のご希望、お問い合わせはメールフォームにてご連絡ください。