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Rodney D. Mohr 弓用潤滑剤

 

2017年のOberlinワークショップにて、開発者で弓職人のRodney Mohrが皆のワークベンチに配っていた弓の潤滑剤です。弓を張る際にネジが固いと感じている方、または固くてお困りの方は多いのではないでしょうか。この潤滑剤をスティック八角下の三面、エンドのニップル、アジャスターのネジの部分に塗ると、大方のネジの問題は解決します。主成分は木の実から採れるオイルなので弓にとって安心安全、リップスティックと同じ形なので塗るのも簡単です。今まで様々な潤滑剤を試してきましたが、これが最も効果があると実感しています。

 

 

潤滑剤を塗る箇所と、フロッグ・アジャスターの安全な取り外しと装着を説明して参ります。

 

 

フロッグと弓スティックを指で押さえしっかりと固定しながら、ネジ(スクリュー)を左に回して抜きます。

下図のようにフロッグを垂直に持ち上げます。この時、毛が短いと、フロッグのメネジ(スティックと接している面の、ネジ穴となる部分)がスティックの穴に引っ掛かり、スティックのふちが欠けてしまうことがあるので注意してください。木がとても薄くなってます。

スティックのフロッグが接していた部分(八角形の下三面)にまんべんなく潤滑剤を塗っていきます。

ネジが入っていた穴にも潤滑剤を付けます。

ネジにも全体的に潤滑剤をつけます。

一度ネジをスティックの穴に入れて、グリグリと馴染ませるように左右に回します。

ネジを抜き、フロッグをスティックに戻します。この時、最初に外した時のように、スティックの穴のふちにフロッグのメネジが当たらないように注意して、垂直にそっと戻してください。

しっかりとフロッグとスティックを固定した状態で、ネジを戻し入れます。

毛を演奏する時の状態まで張ってみてください。スムーズに回せるようになるはずです。

※もしこれを塗っても改善されなければ、ネジ穴、ネジ本体、スティックの摩耗などに問題があるのでその際は別途、ご相談下さい。

 

 

弓の多くのトラブルはネジによるものです。自転車などに油をさすように、弓の可動部分にも潤滑剤を定期的に塗る必要があります。

また、フロッグを定期的に脱着することで松脂の蓄積を防ぐこともできます。そのようにメンテナンスをすれば、大掛かりな修理が必要な弓が減るのではないかと考えています。

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