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弓毛について



最近気に入っているのはMATSUO&CO.で扱っているモンゴル産の馬毛である。忖度抜きで良い。人の髪のようにややしっとりしていて、油分が残っている感じがある。しばらく毛替えにいらっしゃらない方がいて案じていたところ、何てことはなく一年経っても一本も切れないと言うではないか。そんなことあるのだろうかとその時は思っていたが、数件続いた時点できっと馬毛が違うのだと気付く。気に入った馬毛を見つけたら、次は本数である。


弓には適正な張力をかける為に必要な弓毛の本数がそれぞれあって、弓ごとに異なる。実際には弾いてみないとわからないことであり、10本、20本でも変わるので、自身で使う弓は何本の弓毛を必要としているのかをおおよそ把握して、毛替えの際に技術者にお伝えするのが良いと思う。本数を毎回数えるのは難しいので(面倒なので)Herdimが出している市販のヘアゲージで何㎜とかで良い。

ヘアゲージ

弓の反りがしっかりと入っている状態で、弦に対して毛束が点で当たっているような感じがして弦を掴んでいる感覚が得られない、或いは毛の張力が弱く弓のスティックが弦に当たってしまう場合には10本~20本程弓毛を増やすと良いと思う。あまり増やし過ぎても重量が増え、弓の反応が悪くなるので具合の良いところを探るべきだ。

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